
お知らせ
2026.1.16
「クリーム/フェアウェル・コンサート1968」HPをアップしました。
Introduction
1966年に結成されたクリームは、ギター&ヴォーカルのエリック・クラプトン、ベース&ヴォーカルのジャック・ブルース、ドラムのジンジャー・ベイカーという凄腕ミュージシャンが集まったスーパーグループ。活動期間はわずか2年だったが、その革新的なロックサウンドで、後のハードロックやヘヴィメタルなどに幅広く影響を与えた。
本作は、1968年11月26日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行なった解散コンサートの模様を中心に制作されたロックドキュメンタリー。メンバー3人への独占インタビューも収録。監督は『フランク・ザッパの200モーテルズ』を監督することとなる鬼才、トニー・パーマー。2005年に大きな話題となった再結成までの間、長らくバンド唯一のオフィシャル映像だった貴重な作品。
メンバー
エリック・クラプトン(Guitar, Vocal)
ジャック・ブルース(Bass, Vocal)
ジンジャー・ベイカー(Drums)




セットリスト
サンシャイン・ラヴ
ホワイト・ルーム
政治家
クロス・ロード
ステッピン・アウト
トップ・オブ・ザ・ワールド
スプーンフル
いやな奴
アイム・ソー・グラッド
コメント

大友博
23歳のクラプトンを待ち受けていた十字路
トリオ、つまり三人だけという最小編成で1960年代後半のロック界に革命を起こし、その表現領域を大きく広げたバンド、クリームがいかに偉大な存在であったかについては、あらためて語るまでもないだろう。そのフェアウェル・ツアーの最終日、1968年11月26日のロイヤル・アルバート・ホールでのコンサートを中心に、一年ほど前に収録されたものと思われるインタビュー、時代を感じさせるやや独善的なナレーションなどで構成されたこの映像作品が、60年近い歳月を超えて、とりわけライヴでの彼らの凄さを余すところなく伝えてくれる。
だが、三人それぞれの圧倒的な演奏力とその強烈なぶつかりあいは、評論家筋からの評価やファンの受け止めはともかく、23歳のエリック・クラプトンを苦しめてもいた。とりわけザ・バンドが同じ年に発表した『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』でのオーガニックなサウンドに打ちのめされ、クリームのギタリストとしての自分に疑問を感じるようになっていたのだ。
結局彼はクリームを去り(それはバンドの解散を意味していた)、新しい地平に向かって歩みはじめることを決意する。だから、ロバート・ジョンソンの「クロス・ロード・ブルーズ」を翻案した「クロスーロード」は、彼の心境の正直な表明にほかならなかった。その古典を自分のものとして歌う彼の表情には、解放された喜びのようなものすら浮かんでいるではないか。
この映像をNHKの『ヤング・ミュージック・ショー』で観たのは、1972年春のことだが、クリームのあとブラインド・フェイスやドミノスでさらなる苦悩を味わったクラプトンは、そのころ、深い闇に沈み込んでしまっていた。彼の前にはまだ、いくつもの十字路が待ち構えていたのだ。

通訳・翻訳家
前 むつみ
これを見ずして、ロックを語るなかれ!
1968年、当時エリック・クラプトンは23歳、ジャック・ブルースは25歳、ジンジャー・ベイカーは29歳。この3人の若者が最高のテクニックを駆使し、互いを挑発し合いながら繰り広げる長尺のインプロビゼーションは「演奏」ではなくまるで「闘い」のようだ。57年経った今でもその音は色あせることなく、胸が震える。1972年、NHK『ヤング・ミュージック・ショー』でこのライヴが初めて放送された時はテレビの前に正座し、彼らの演奏やインタビューを食い入るように見入った。特に動くクラプトンのギターを弾く姿、ルックスがカッコ良すぎて気絶しそうになった記憶が鮮明に蘇る。
原題:Cream / Farewell Concert
1969年イギリス・アメリカ作品/モノラル/上映時間 約83分
プロデューサー:ロバート・スティグウッド
監督:トニー・パーマー
© 1969 Robert Stigwood Organization
提供:S-O-C-K-S INC.
配給:REWINDERA PICTURES/WOWOW
劇場及びプレス窓口:SANTA BARBARA PICTURES
配給協力:LITTLE MIRACLE



